・尖足に対する下腿三頭筋延長術の効果の持続性は?
・痛い思いをして手術するんだから再発しないよね?
娘は脳性まひによる尖足があり、下腿三頭筋延長の手術を受けました。
手術前に医師やPTからも言われていましたが、
結論から言うと、残念ながら再発の可能性はあります。
しかし、娘の術後の姿から下腿三頭筋延長術で尖足が改善することは確かです。
手術後、かかとを着けた状態での歩行を獲得した娘。
その後の経過をまとめました。
下腿三頭筋延長術前からリハビリ入院中の経過
小学4年の1月に手術を受け、
手術後~学年度末である3月まではリハビリ入院しました。
下腿三頭筋延長術からリハビリ入院中の経過について、
くわしくはこちらの記事で。
下腿三頭筋延長術の効果 手術後3ヵ月退院時
4月から地元の小学校に戻り5年生がスタート。
5年生の教室は4階にあります。
体力は落ちていたものの、入院中に階段昇降も練習していたため、地元の小学校に戻っても4階まで頑張っていたようです。
手術後3ヶ月の集中リハビリを経て、
裸足でかかとを着けての歩行ができるようになりました。
しかし、膝が少し曲がった歩き方で、
装具をするとさらに膝が曲がっているように見えます。
下腿三頭筋延長術後の装具の変化 金属支柱からカーボン製へ
退院前の診察にて。
理学療法士は、
「装具なしでの歩行に移行できる時期を検討したい」と。
いっぽう、主治医は裸足よりも膝は曲がっているものの、
「装具着用のほうが本来あるべき膝の良い動きができている」とのこと。
その結果、娘の手術前の目標「装具がなくても歩ける」はやはり夢となりました。
そのかわり、装具はこれまでの重い靴型の装具から
簡易的なカーボン製の短下肢装具wolkonへ変更に。
下腿三頭筋延長術後の座り方の変化
どういうわけか、手術後は小さい頃からずっとしていた割り座をしなくなりました。
今は壁によりかかるか体育座りで座っています。
「手術の傷跡が突っ張るような感じが気持ち悪いから」だそう。
これが本当の理由なのか、
別の医学的な要因があるのかはわかりませんが、
股関節内旋の危険性からみても割り座が減るのは好ましい変化です。

画像は年長さんのときのものですが、
この座り方が割り座位です。
割り座は床との接地面が広くとれるため、
ほかの座り方でバランスをとるのが難しい脳性麻痺児の子どもが好むと言われています。
中等度痙性とバランス不良がみられる。つまり痙直型両麻痺の多くの子どもは、遊ぶときに好んで図のように座ります。こうすると座面が広くなるからです。この体位では、股関節、膝、足首の屈曲拘縮の可能性が常にあって、足の異常を伴って現れるので、やめさせるべきです。
脳性まひ児の家庭療育/編著:Nancie R.Finnie 訳:梶浦一郎・鈴木恒彦/医歯薬出版株式会社
脳性まひ児と割り座について、くわしくはこちらの記事で。
下腿三頭筋延長術の効果 術後6~10ヶ月

画像は術後6ヶ月のとき。
かかとにストラップがあるタイプのサンダルで、
かかとが着いた状態で静止立位がとれています。
右より左の痙性が強いのですが、左は膝を伸ばしきっていて、
下腿三頭筋の硬さがまだ残っているかなという感じは受けます。
術後10ヶ月。
手術の効果は少し薄れたのか、歩行時にかかとが上がることが増えてきました。
理学療法士によると、地元の小学校でみんなのスピードについていこうとするため、かかとの接地が減っているのでは?とのことです。
ただ、リハビリ後はまだまだきちんとかかとが下がるので、
手術の効果がなくなったわけではありません。
おわりに
手術の効果の持続性について、いかがでしたか?
・尖足改善
・補装具が軽いものへ変更
・割り座位の減少(おまけ?)
個人的には、手術してよかったと思います。
手術は物理的に筋緊張に働きかけるので、目に見える効果がありました。
手術前は立ち止まるときに、左足のかかとを着けようとすると、
前傾姿勢になり右手を前に出し足踏みするようにしてバランスをとっていたので安定した立位は生まれて初めてになります。
手術から約1年経った時点では、歩行時はかかとが上がりやすいですが、意識すればかかとを着けて歩いたり立ったりができていました。
しかし、持続させるのは難しかったです。
生活スピードの速い地元の小学校へ戻ったことも関係しているとはいえ、正直日々のケアが足りなかったかなという反省も。
少しでも長く効果を持続させるには、やはり
家での立位練習やストレッチなど日常的な痙性の管理が重要になります。
もし、あなたのお子さんが手術を検討しているなら、
そして、手術をすると決めたなら、ぜひ手術後の日々の管理について今から考えることをおすすめします。




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