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脳性まひ児の手の握り込み予防に!家庭でできる使う機会を増やす方法

療育記録
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手をギュッと握って眠っている赤ちゃん、かわいいですよね。

しかし、脳性まひ児の場合は上肢に麻痺があるために手を握り込んでいる可能性もあります。

赤ちゃんの親指の握り込みは障害が原因?

握り込みってよくないの?

乳幼児期からできる握り込み予防法は?

脳室周囲白質軟化症による脳性麻痺と診断された娘は、生後5カ月頃おもちゃを差し出すと、触ろうとするけれどその手は握ったままでした。

そんな娘も保育園の年長になると麻痺の強い左手でピースサインをするように。

療育センターでのリハビリは月に1~2回でも、家庭の遊びのなかで手軽にできることがあります。

ここでは娘の乳幼児期の様子をふまえ、手の握り込みに対して家庭でできる簡単な方法を紹介します。

同じように脳性まひによる握り込みのあるお子さんの参考になればうれしいです。

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赤ちゃんの親指の握り込みは障害があるから?

赤ちゃんが手を握り込んでいることが多い。
開いているのをあまり見ない気がする。

そんなふうに不安になっているかもしれませんが、必ずしも障害が原因とは言えません。

生後3カ月くらいになると、開いている時間が長くなってくるのですが当然個人差がありますので、心配しすぎないようにしてくださいね。

ここからは、麻痺があり握り込んでいる場合についてになります。

脳性まひ児の手の握り込みが続くデメリット

では、麻痺によって手を強く握り込んだ状態が長く続くとどうなるのでしょうか?

長い間握り込んでいる状態が続くと関節は動くチャンスがなくなり拘縮が進んでしまいます。

拘縮とは?
こうしゅく」と読み、筋や関節が永久的に縮んだ状態のこと

また、ずっと強い力が入っていることで、筋肉のこりや痛みの原因にもなり本人もツライです。
肩こりや腰痛は同じ姿勢を続けているから起きると聞いたことありますよね?

脳性まひ児の手の握り込みを改善するメリット

  • 遊びの幅が広がる
  • 着替えなどできることが増える
  • 座る、立つ、歩くといった動作で支えや補助に手が使える

つまり、手の握り込みが減るとQOL(生活の質)の向上が期待できます。

では、少しずつ握り込みを減らせすために、家庭で何ができるのでしょうか?

家庭で簡単にできる手の握り込みを減らす方法

実際に私が工夫していた方法を、自発的に手を開けるようになるまでと開けるようになってからに分けて紹介ます。

自分で握った手を開くのがむずかしいころ

私が当時参考にしていた本「脳性まひ児の家庭療育 原著第4版」では、できるだけ早い時期から母指帯を使うとよいと書かれていました。

母指帯とは、手のひらにくっつけた親指を外側に向けるためのサポーターのようなものです。
しかし、母指帯は手に入らなかったので、赤ちゃん用の太めのニギニギ(ラトル)を握らせていました。

太さのあるニギニギを握ることで、親指と手のひらに空間ができ握り込む力が分散されます。

自分で握った手を開けるようになったら

言葉の理解が進んで指示を聞いて自分で握った手を開けるようになったら、使う機会を増やすために積極的に働きかけます。

かわいい爪見せて

作業療法で教えてもらった握った手を開かせる方法。

麻痺の強い手親指の爪をペンでマニキュア風に塗る。
「かわいい爪見せて」と声掛けして握った手を本人の意思で開かせます。

お子さんの好きなキャラクターや好きなもののシールを貼ったり絵を描いてあげるのもよいですね。

ちょうだい

手のひらを上に向ける「ちょうだい」のポーズをとる練習。
握っている状態から手首をひねって指を広げるこの動作。
おもちゃやお菓子を渡すときなど日常的にくり返し練習できるのでおすすめです。

持ち手のないコップ

幼児期は持ち手があるコップを用意する家庭が多いですが、あえて持ち手のないものを使わせました。

両手を添えさせるのがねらいです。

落としても割れにくいプラスチック製、持ち手がなく片手では持ちにくい直径が大きめのものを用意しましょう。

100均なら種類も豊富なので理想的なものが見つかりそうですね。

使いやすい手をつなぐ

作業療法や家で遊ぶときに、使いやすいほうの手をつなぐ。

強制的に麻痺の強い手を使う機会を増やすため、使いやすい手を使わせないようにします。
機嫌がよいときに1日10分だけでも続ければ効果あり。
あまりしつこくするとストレスになるので気をつけて下さいね。

握り込みの変化は?ちょっとの工夫を続けてピースサインができるまでに

これらの方法を日常的に取り入れた娘の握り込みの変化を画像といっしょに紹介します。
もちろんいろいろな要素があって手の機能が向上したのだとは思いますが。

1歳~握り込みが目立つ

握り込んだ両手

1歳の誕生日の写真ですが、両手とも強く握っています。

右手は親指が外側に出ているのに対し、左手は親指が内側に入っていて麻痺が強いことがわかります。

手づかみ食べ時の左手

1歳までは両手を握りしめていることが多かったのですが、右手で手づかみ食べできるようになりました。
しかし、左手の親指は人差し指と中指の間に握り込んでいます。

2歳~OTを開始

私の希望で2歳から作業療法をスタート。
半年後には握ったままではあるものの、押さえとして使えるようになりました。

4歳~着替えが可能に

4歳半を過ぎたころ、靴下もふくめ着替えができるように。

頭を入れてからシャツの前後がずれてしまっても、首を通したままクルクル回して直せるようになりました。

脳性まひ児の保育園生活って?園での様子と5歳(年中)の成長記録

5歳~就学に向けて

リハビリの効果もありボタンができるようになりました。

とはいえ、ほぼ右手だけでボタンをはめている状態。

やはり細かい動作のときは右手に集中するため、さらに左手に力が入り握り込んでしまます。

作業療法で、2cm四方の積み木を積み上げるテストを実施。

10個の積み木を右手は全て積み上げられたけれど、左手では3個が限界でした。

その後、就学前にたしざんのワークをしていると、指を折って数を数えることが難しいことが判明。

左手が上手く折れないので数えているうちにどの指まで数えたかわからなくなってしまいます。

割り座でピースサイン

年長では、右手を使っているわけでもないのに自ら左手でピースサインを作るように。
完全なピースにはなっていませんが、1歳の写真に比べたら自然な動きができるようになりました。

脳性まひ児の保育園生活って?園での様子と6歳(年長)の成長記録

まとめ

いつも手をギュッと握っていたり、ひじも曲げていることが多く伸ばそうとすると抵抗があったり。

月齢の低い赤ちゃん期は目立ちにくいですが、目が覚めている時間が長くると手の握り込みが目立ってきました。

専門的なリハビリはできなくても、紹介したように日常的に家庭でできることもたくさんあります。

お子さんの可能性を信じて、使いづらいながらも使うきっかけを増やし、励まして誘導していきたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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